Sexy Zone

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『心が叫びたがってるんだ』をやっと見た

  先日、中島健人くんが出演した『心が叫びたがってるんだ』をやっと観ました。

 

控えめに言って素晴らしかった

 

 正直、セクガルになる前はジャニーズなんて興味なかったですし、ジャニーズが出ている映画って、「うーん.....」ってイメージだったので、あんまり観たことがなかったです。(二宮くん、岡田くんの出演する映画は多数拝見してますが)世間でも、悲しいことにジャニーズ出演映画ってわりとこんなふうに偏見があると思うんですよね。わたしがこうだったように。それがいかに素晴らしい作品でも、世間の認識としては、やはり“アイドル”なので、 “俳優”としては見られないのでしょう。

 

 そんな“アイドル”としての認識を払拭させてくれたのがこの『心が叫びたがってるんだ』という作品であり、中島健人くんという人間です。ほんとにすごかった。

 

 そもそも、この『心が叫びたがってるんだ』は、アニメの方を先に拝見しておりました。なので中島健人くん演じる坂上拓実くんという人物のイメージは出来ていました。坂上拓実くんは平凡で、少し暗めの男子高校生。なにこれ、

 

中島健人という人物の対義語???

 

 そんな坂上拓実を演じる中島健人くん、正直全く想像がつかなかったです。なので「はい!キャスティングミスー!!!!!知ってます?中島健人って顔もオーラもキラキラしてるんですよ??日本を代表する王子様ですよ???」って思ったし、中島健人という人間について監督に小一時間くらい説明してあげたい気持ちになりました。余計なお世話ですね。これは中島健人くんへの愛ゆえです。

 

 そんな半信半疑みたいな感じのまま、「まあ観てやろうじゃん?中島健人の演じるキラキラ坂上拓実観てやろうじゃん??」くらいの気持ちでTSUTAYAで『心が叫びたがってるんだ』をレンタルしました。これは繰り返し言いますが中島健人くんへの愛ゆえです。

 

 再生して10分。様子がおかしいことに気がつきました。映し出されていた、画面の中にいる中島健人くんは、中島健人くんじゃなかったんです。

どこからどう見ても坂上拓実でした。

 

作品の世界観に寄り添った雰囲気が完成されていたんです。表情や、声色、姿勢など、細部まで緻密に創り出されていて.....。あのキラキラケンティーは居なかったんです。(イケメンではあった)

 

個人的に、一番感動したのが、歌声です。

癖のない真っ直ぐで、決して上手とは言えなくて、どこか不器用な感じの、それでいて温かい歌声。健人くんといえば割と癖のある抜群のキラキラな歌唱力も知られているでしょう。そんな彼の歌声は、この作品では坂上拓実としてしっかりと作り込まれていたんです。その後、健人くんが取材で『あえて下手に歌った』的なことを話していたので、あぁやっぱりなあ、まじで天才かよ~~(語彙力)と思いました。

 

 この作品を見る前は、中島健人くんにひたすらに注目していましたが、その自然な演技にヒロインである順ちゃんの気持ちが痛いほどにスッと入ってきました。なによりも、『好きでもないのに優しくすんな!』とか『いつも私の気持ち分かってくれてキモいんだよ!』というセリフ。この言葉たちは愛に溢れているし、恋ってまさにこんな感じだなあとしみじみ思いました。そして、それを受け止める中島健人くん演じる坂上拓実くんがとにかく温かくて、見てる側を余計苦しい気持ちにさせました。

 

好きな人って、フィルターがかかったみたいに霞んでいて、それでいてキラキラしてて、眩しい存在だなって思うんです。相手の何気ない優しさや行動が嬉しくて、苦しくて。でもその苦しさがどこか心地よくて、「なんだこのやろー!好きなんだよこんちくしょーー!!!」ってなるんです。そんなむず痒い気持ちの揺れが順ちゃんを通して伝わってきて、わたしまできゅんってなったり、苦しくなったり大忙しでした。(?)

 なによりも、友達や恋を通して、強くて、輝いていく順ちゃんは本当に素敵だったし、自分以外の、坂上拓実くんは勿論、友達やクラスメイトたちまで変えることのできる彼女は本当に素晴らしいなあと思いました。

 

 

 

 中島健人くん目当てで見た『心が叫びたがってるんだ』でしたが、彼の素晴らしい演技力でここまで考えさせてくれるとは思ってもいませんでした。ぜひ、この作品を見ていない方は、中島健人くんの好演目当ては勿論のこと、恋の苦しさを、そして温かさを思い出すという意味でもご覧になってはいかがでしょうか。

 

 「≪最高の失恋≫はあなたをきっと強くする」